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柏田内科クリニックの地図 駐車場5台
〒201-0001
東京都狛江市西野川1-15-19
自動車の場合
都道114号(松原通り)沿い。駐車場が病院の裏手にあります:5台
バスの場合
最寄りバス停「覚東」(小田急バス・京王バス)から徒歩1分です。

HPV ワクチン(ヒトパピローマウイルス ワクチン)

「HPV ワクチン(ヒトパピローマウイルス ワクチン)」について、新しく「9価」のワクチン:シルガード9が使用可能となりました。 
基本的には若年の女性に接種が推奨されるワクチンですが、
従来のHPVワクチンより、子宮頸がんの予防効果がより強く、15歳以下の方では接種回数が2回に減少したなど、メリットがあります。
近日複数のご質問をいただきましたので、ご説明いたします。

● HPVとは
HPVは性交渉で感染するウイルスであり、女性の子宮頸部(子宮の入り口)に感染することで、子宮頸がんを発症する危険性を増します。
具体的には、日本では毎年1.1万人の女性が子宮頸がんになり、2900人の方が亡くなっています。また、がんの治療のため子宮を切除する方も、毎年1000人いるとされています。
子宮頸がんの最大の原因とされているのが、HPVウイルスです。

● HPVワクチンについて
HPVワクチンは、HPV感染を予防するワクチンです。2023年4月時点で下記の3種類が使用可能です。
・サーバリックス(2価HPVワクチン)
・ガーダシル  (4価HPVワクチン)
・シルガード9  (9価HPVワクチン)
ワクチンの「価」とは、ワクチンに含まれるウイルスの種類の数を表します。
サーバリックスはHPVの遺伝子型16,18の2種類、ガーダシルはHPVの遺伝子型 6,11,16,18の4種類、シルガード9はHPVの遺伝子型 6,11,16,18,31,33,45,52,58の9種類を予防できます。

● HPVワクチンによる子宮頸がん予防効果について
サーバリックス・ガーダシルは子宮頸がんへの予防効果は同等で、子宮頸がんの原因の50-70%を予防できます。
シルガード9はHPVの多くの遺伝子型を予防できるので、子宮頸がんの原因の80-90%を予防できます。

● 接種方法について
接種:筋肉注射
回数:・ サーバリックスとガーダシルは、 合計3回(初回、1-2か月後、6か月後)
   ・ シルガード9は、15歳未満の方は 合計2回(初回と、6か月後)
            15歳以上の方は、合計3回(初回、2か月後、6か月後)
    (シルガード9 は、9から14歳で、2回接種と3回接種が同等の予防効果があるとされています)
時期:・ 小学校6年―高校1年の方には定期接種として無料で接種が可能です。
     自治体から、該当年齢の女子に案内とリーフレットが送付されていると思います。
   ・ 平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性は、キャッチアップ接種(公費での接種)が実施されています。(令和7年3月31日までの3年間)。
自治体のホームページ等をご確認下さい。
https://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/44,115146,337,2066,html
   ・ 上記以外の方は、自費での接種となります。金額はお問合せ下さい。

接種には予約が必要です。事前にご確認をお願いいたします。